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「痔と思っていたら、大腸がん」

・大腸がん、直腸がんが増えている
痔が原因でがんになることはまれですが、大腸がんによる出血を痔からの出血と勘違いしているうちに、がんが進行するケースが、最近増えています。

痔歴の長い人は痔の知識が豊富なので、それがわざわいして症状のすべてを痔のせいにしてしまったり、最初から痔による出血と思い込んでいる人が多いようです。

特に直腸は肛門と直接つながっているため、大便にまじった血液を見ただけでは、どこから出血したものか素人では判断がつきません。


大腸は長さが約1.5mあり、直腸とS状結腸によくがんができます。
大腸がんの37.9%が直腸がん、34.3%がS状結腸がんで、大腸がんの約77%が左側の大腸にできます。

ちなみに、平成15年に大腸がんで亡くなった人は3万8909人で、そのうち直腸がんが1万3059人、結腸がんが2万5850人だそうです。
(厚生労働省「人口動態統計」平成15年より)


大腸がんが増えている原因として、食生活の欧米化があげられ、特に高脂肪食品や低食物繊維の食品が、わたしたちの食事の多くを占めていることが注目されています。

脂肪が含まれる食品を食べると、肝臓でつくられた胆汁が小腸に分泌され、胆汁に含まれる胆汁酸が、脂肪を脂肪酸とグリセリンに分解し、肝臓に蓄えます。

分泌された胆汁の8割は小腸から吸収されて肝臓に戻りますが、残りの2割が大腸に流れます。

大腸には、胆汁酸を分解する腸内細菌がすんでいて、胆汁酸を分解して二次胆汁酸をつくります。

ところが、この二次胆汁酸には、発がんを促進させる働きがあるんです。

つまり、高脂肪食品をたくさん食べると、多量の脂肪を分解するために多量の胆汁が分泌され、さらに大腸にもたくさんの二次胆汁酸が発生してしまい、結果的に大腸がんの発生率が高まります。


また、食物繊維には、腸内の発がん物質を体外に排出する働きがあるので、食物繊維をたっぷりとると、大腸がんの予防になります。

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