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痔ろうの原因と発生のしかた

痔ろうは、肛門の歯状線にある肛門腺窩という小さなポケット状になったあなに便がつまり、大腸菌などの細菌に感染することによって起こる炎症で、よく「あな痔」と呼ばれます。

肛門腺窩には8?12個のあながあいていて、そこには肛門腺という分泌腺が開口しています。排便時に、便が肛門腺窩にたまることがありますが、肛門には細菌に対する強い免疫力があるので通常は炎症を起こすことはありません。

しかし、便秘になってトイレでいきんだり、ひどい下痢で大量の水様便が勢いよく出ると、便が肛門腺窩から肛門腺に押し込まれます。

そのときに、ストレスや疲労が重なって肛門の免疫力が落ちていると細菌を防げずに炎症を起こし、肛門腺が化膿することがあります。

肛門腺が化膿すると、うみが圧力の少ないお尻の皮膚のほうへ向かって進んでいくために、肛門の周囲の皮膚が赤くはれ上がって激痛が起こります。

これを「肛門周囲膿瘍」といいます。

肛門周囲膿瘍になると、肛門の後ろあたりがはれてズキズキ痛み、熱が出ることもありますが、この段階で切開してうみを出せば、症状はおさまります。

これをほうっておくと、肛門腺窩(原発口) → 肛門腺(原発巣) → 管(ろう管) → 皮膚に流れ出た口(二次口)へと1本のトンネルができてしまいます。

これが「痔ろう」です。

痔ろうの治療は、切開してうみをとり除くだけでは不十分で、原発巣になっている肛門腺と、原発口である肛門腺窩をとり除かないと再発します。

さらに、手術をしないで痔ろうを長年ほうっておくと、化膿を繰り返し、痔ろうのトンネルが何本も枝分かれして、まれにがん化することもあります。

また、排便のときの便の圧力が、肛門の背中側にかかりやすいことから、痔ろうもその部位に多く発症します。

この記事のカテゴリーは「痔ろう(あな痔)」です。
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