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痔ろうの手術と治療法

痔ろうの手術は、?型、?型、?型、?型、それぞれのタイプに合った方法で行われます。

従来は、タイプに関係なく、原発口、原発巣、痔ろうの管をすべて切りとる「ろう管切開開放術式」が行われていました。


・?型・?型痔ろうの手術法
?型・?型の痔ろうでも、ろう管が肛門の背中にあるものは、肛門括約筋をつらぬいて走っていないので、ろう管切開開放術式を行ってもかまいません。

しかし、?型痔ろうで、ろう管が側方や前方を走っている場合に、ろう管切開開放術式で行うと、患部と一緒に肛門内括約筋も切ってしまうことになります。

その結果、肛門が変形したり、締まりが悪くなる、などの悪い結果をまねくことがありました。


そこで、最近では肛門括約筋を残して痔ろうをとる「肛門括約筋温存手術」が考案されました。

この手術では、まず皮膚にあるうみの出口から外肛門括約筋までの部分で痔ろうの管をとり除きます。

次に、原発口から原発巣までのうみの管をくり抜いて切除します。

ひとことでいうと、痔ろうの管の入り口と出口をとり除く手術、ということになります。

肛門括約筋の中を通っている痔ろうは残り、原発口と原発巣がなくなると、残ったろう管は自然にかれて消えてしまいます。

この方法なら、皮膚と肛門括約筋を傷つけることはないので、後遺症の心配もありません。


ろう管切開開放術式は、痔ろうが小さければ通院で受けることもできます。

また、大きな痔ろうの場合でも5?7日の入院ですみます。

肛門括約筋温存手術でも、ほとんどの場合は7?10日の入院で行うことが可能です。


・?型・?型痔ろうの手術法
このタイプは、ろう管が肛門括約筋のより深い部分までつらぬいているので、痔の手術のなかでもっとも難しく、注意を要するものです。


?型痔ろうは、ろう管が、非常に深い部分を走っています。

そのため、ろう管切開開放術式で行うと肛門括約筋が大きく傷ついてしまうので肛門の締まりが悪くなります。


?型痔ろうの手術は、肛門括約筋温存手術で行います。

手術は、肛門側から掘り進めるように行い、原発口、原発巣を確実にとり除きます。

患部をとったあとは、ポケットのようなあなが残るので、同じ組織ごとにていねいに縫合して、残ったポケットを埋めていきます。

?型痔ろうでは、?型、?型に比べると、ポケットが大きいため、お尻などからもってきた筋肉を充填して縫合します(筋肉充填法)。


また、縫合には6週間でとけて、体内に吸収される特殊な糸を使用するため、傷は残りません。

少々手間のかかる手術ですが、この方法なら、術後に肛門の締まりが悪くなるなどの問題はほとんど起きません。


また、?型痔ろうは非常にめずらしいタイプの痔ろうですが、手術は、?型痔ろうで行う肛門括約筋温存手術の拡大型手術になります。

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